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ここでは、EMの特徴について簡単に説明させて頂きます。

EMの役割

EMは脇役です。
EMは、一般的にEM自体が主役になって効果を出していると考えられがちですが、微生物の世界において実はEMは主役ではありません。そのことをご理解頂くために、微生物に関するお話をさせて頂きます。
地球上は気体で満たされていますが、窒素80%、酸素20%程度で満たされており、それらを総称して空気と呼んでいます。そして、空気が存在する環境では、酸素を利用する生物が主役となっています。もちろん人間も酸素を必須とする生物で、地球上の主役の一人といえるわけです。そして私たちは人間はこの空気を必ず必要とする理由は、エネルギー獲得の手段として酸素を利用しているためであって、言い換えると私たちは酸素がなければ生存することもできません。このような酸素を必ず必要する生物のうち、酸素を好む微生物のことを好気性微生物と呼んでいます。
一方、酸素が少ない時代に主役であった微生物は、酸素が多くなった現代では非常に生活しにくく、次第に主役の座を奪われてしまいました。このような微生物を嫌気性微生物と呼んでいます。
EMの中の主要な微生物は、乳酸菌や酵母といった発酵菌と呼ばれる細菌や真菌ですが、これらは酸素を必ずしも必要としない微生物であるため、酸素が多い今の地球上では、主役とはなりえないわけです。

効果を出す理由
では、このような環境でなぜEMは効果が出るのでしょうか?それは自然がすごくうまくできているからこそといえます。
先ほど、EMの中の主要な菌群は、『酸素を必ずしも必要としない』と説明しました。このように表現した理由は、、実は嫌気性微生物の中には『酸素が有っても生きていける』微生物も存在しておりEMの微生物は酸素が有っても生きていける微生物なのです。なので、EMは現代の自然環境にも十分に適応できるわけです。加えて、古代の生物が存在できなかった時代に生物がすめる役割を果たしたのが微生物であったため、そのような劣悪な環境にも適応することができるために、
さまざまな環境にEMは効果を発揮してくれると考えられています。

本当の主役は
しかしながら、本当の主役は酸素をよく利用できる微生物で、中でも糸状菌(カビ)が非常に強いといえます。なぜカビが強いのかというと、巨大な有機物を早く分解できる能力があるからといえるでしょう。それは、人が大きな食品を食べて栄養を獲得できるのと同じで、多様な食品を食べられることは、自然界を優位に生き抜くために必要な能力といえるわけです。