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ここではEMの使用方法の考え方について簡単に説明させて頂きます。

使用のポイント

効くまで使うことの意味
比嘉照夫教授は、『EMを効くまで使用する』と言っています。この表現では誤解を招く表現といえますので解釈を説明します。
効くまで使うというのは、疑いを持たずに使用し続けることを推奨しているのではなく、適切な使用方法を続けていれば必ず効果が出るという意味になります。例えば、土壌病害を減少させることを目的とする場合は、EMを大量に土壌に使用することで微生物相を置換してしまうことが大切ですので、置換するまでは病害が出てしまうことを考えると、病気が出なくなるまで使用せねばなりません。しかしながら、健全な状態ではEMを使うという話には簡単にならないと思いますので、大抵は酷い状態から始まる場合が多いわけです。こうした場合に、中途半端な状態でEMを止めてしまうと何も結果が出なかったという結末となってしまいますので、改善されることは分かっているため、使用を継続することを勧めているというのが上記の言葉の意味となります。

最適な使用量

適量です。
このような書き方をすると、いい加減に捉えられるかもしれませんが、環境に応じて使い方が異なってきますので、無責任な表現はできません。環境の状況判断が必要な場合は分析機関において測定を行って頂くことをお勧め致します。
ただ、目安について説明させて頂きますと、土壌病害などといった微生物を対象とする場合は、その微生物を抑制するだけの量を添加することが望ましいと言えます。抑制するとしたのは、必ずしも微生物の数が多くなければならないというわけではないためです。目的の微生物が働かなくなればよいわけですから、その微生物の活動を抑制できる量を添加するだけで、効果を現すことができます。一方、定期的にEMを活用することで、微生物相をEMに近い形で維持することができると考えています。これは、ある公的機関の研究データを解析した結果を参考にしたものですが、EMは環境中で定着しないという否定的な結果が示されていました。しかしながら、もともとEMは定期的な活用をお勧めしている資材なのですが、それは、自然界において安定的に存在し続けることができない微生物を活用しているためであって、逆にEMの安全性を示す結果となった例もあります。さらに、安定的に定着できないことも想定すると使用量が多くなることも懸念されますので、簡単な培養方法を公開しています。環境中に安定的に存在できるほど強い微生物であれば、環境を占有してしまい、新たな生物リスクとなりうる可能性もありますが、EMは自然界では比較的弱い微生物であるために、使用しても問題になることはほぼないと言えます。